警視庁推奨「防災ボトル」を100均アイテムで作ってみた-3.11経験者が追加で入れたほうが良いアイテムも紹介-

「防災ボトル」を100均アイテムで作ってみた-3.11経験者が、警視庁がおすすめする中身に加えて入れたほうが良いアイテムも提案-


いつ起こるか分からない災害。

自宅での防災グッズの準備はしっかりされているという方も多いかもしれませんが、外出先での備えはいかがでしょうか。


あまり考えたくないことではありますが、旅行中やショッピングモール、職場などで被災した時、最低限対応できる防災グッズが身の回りにないと、助けを呼べない、怪我をしても対応できない、大切な人と連絡を取れないなどの事態に陥ってしまうかもしれません。


そこでこの記事では、警視庁のX(旧Twitter)で話題になった「防災ボトル」を便利屋スタッフが実際に100均のアイテムで作成し、必要なものをリストアップしました。


また、「やさしい便利屋さん」編集部の私は、福島県で3.11の被災経験があります。


実際の経験を踏まえてさらにプラスすると良いアイテムも提案していますので、もしものときに本当に役に立つ防災について知りたいという方に役に立つ内容です。


その家具の配置、危険かもしれません!



悲しいことに、阪神淡路大震災では
死因の9割が家屋・家具による圧死だったそうです。

寝ているときやリビングにいるときに地震が来たら…?

一人では難しい家具の配置換えや家具の固定などお手伝いいたしますので、お気軽にお問い合わせください。


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警視庁おすすめの「防災ボトル」とは?




「防災ボトル」とは、必要最低限の防災グッズをボトルに入れることで、外出時に持ち運べるようにしたものです。


以下は、2022年に投稿された警視庁のTwitter(X)を引用しています。



2024年1月現在、7.7万件のいいね、2.7万件のブックマークがされており非常に関心が高いことが分かります。


2024年1月に発生した、令和6年能登半島地震の際にも取り上げられ、Instagram等で作成方法などの動画を投稿している方も見られました。

これは災害時だけではなく、万が一のバスや新幹線のトラブルで車内で過ごさなければならなくなった時や、旅行先での怪我防犯にも役立ちそうなアイテムもあります。


100均でも揃えられるということで、やさしい便利屋さん編集部スタッフも近所の100均で探してきましたよ。



「防災ボトル」の中身を100均で揃えてみた



1つの店舗になかったものもあったので、2件はしごして揃えました。


総額1,000円前後で作成できるので、一般的な防災用品に比べてお手軽です。

一つずつ一緒に確認していきましょう!

ボトル


防災ボトル


シンプルな500mLのボトルです。

ポーチではなくボトルを使うメリットは、大きく分けてこの2つです。

・水に強い
・中身がつぶれない


手を怪我していたり、雨の中で使用しなければならなかったりする状況もありますので、防水になるボトルが適切です。

とはいえ、蓋を開けやすく滑らない、取っ手付きのボトルの方が使いやすいかもしれないと感じました。


防災ボトルの中身:圧縮タオルとウエットティッシュ・絆創膏



水につけるとタオルとして使えるコンパクトタオル。万能に使用できますが、特に怪我をした際や止血などに利用できます。


実際に、3.11の直後、ガラスで手のひらを切ってしまい、清潔なガーゼや消毒液の必要性を痛感した経験があります。

様々な大きさのタオルが販売されていますが、ボトルに入る範囲で大きいサイズを選んだ方が活用できるのではないでしょうか。

※コンパクトタオルは、お子様の誤飲事故もあるようですのでお気を付けください。

また、ウエットティッシュは一枚一枚小分けにパックされているものもおすすめです。

防災ボトルの中身:ホイッスル


非常用ホイッスル



万が一どこかに閉じ込められてしまった際、救助を呼ぶ声にも限界があります。


また、大規模災害時は救助が必要な場所も多数あり、自分の所に救援部隊がいつ来るか分からないことを想定しなくてはいけません。


笛があれば、呼吸と一緒に音を出せるので、体力も温存できます。

防犯にも役立つので、ボトル内ではなく、バッグに付けたり、首にかけたりしておいても安心かと感じました。

「毎日防災用の笛を忍ばせておくのはちょっと…」と感じる方は、以下のようなホイッスルもおすすめですよ。

柔らかい印象なのにちゃんと助けを呼べる救助笛-effe candy- | effe/エッフェ お守りホイッスル 鯖江


福井県鯖江のメガネ工房が作成している、キャンディをモチーフにしたホイッスルです。


デザイン性も高く、アクセサリー感覚で使用できるので抵抗感も少ないのではないでしょうか。




防災ボトルの中身:ハンディライト


ハンディライト


停電になってしまった際にも慌てずに行動できます。

定期的に電池があるか、使用できるか確認しましょう。

写真のように、ホイッスルと一体化しているライトも100均に揃っていました。


防災ボトルの中身:エチケット袋(簡易トイレ)


簡易トイレ


水が使えない環境下になることを想定して、一つ持っておきましょう。

簡易トイレは高速道路の渋滞時でも活用できるので、車の中に常備しておいても安心ですね。

防災ボトルの中身:常備薬と非常食


防災ボトルの非常食 ようかん


コンパクトな上にすぐにエネルギーになりやすい、羊羹がおすすめです。

飴やキャラメルなど、手軽にカロリーを摂れるものを選んでもいいかもしれません。

また、普段から服用している薬をお持ちの方は、合わせて忘れずに入れるようにしてください。


防災ボトルの中身:現金


ビニールに入った現金


忘れてはいけないのが、現金です。

ATMやクレジットカードが使用できなくなる可能性が高いので、1,000円札で何枚か用意しておくと安心です。

※自宅まで帰れるだけの現金と、食料・飲料水なども購入できる金額が目安です。

公衆電話を使うことを想定し、10円玉も何枚か入れておきましょう。


その他「防災ボトル」に入れたほうがよいもの


警視庁で紹介されていた中身以外に、防災ボトルに入れておくと便利なものを紹介します。


緊急連絡先や持病、血液型などを書いた紙


緊急連絡先を書いた紙
防水のため、書いた紙はビニールに入れてボトルに入れてください


家族の電話番号を覚えていないという方も多いはず。

ススマホを見れば電話番号が分かるとはいえ、電池や状況によっては手元のスマホが使えるかどうか分かりません。


そのため、安否確認が必要な方の連絡先を記載したメモは必ず入れておきましょう。


ちなみに、災害時は、以下のように優先的に公衆電話が使えるようになっています


公衆電話は、災害等の緊急時において電話が混み合い、通信規 制が実施される場合であっても、通信規制の対象外として優先的 に取り扱われます

総務省



併せて、持病や服用している薬についても記載しておきましょう。

万が一巻き込まれてしまい、救助・保護されたとき、適切な救急隊の処置を受けやすくするためです。


災害用伝言ダイヤル(171)も活用できる

災害時の連絡手段としてもう一つ挙げられるのが、NTTの災害用伝言ダイヤル(171)です。

NTT東日本、西日本の加入電話、INSネット、公衆電話、ひかり電話、特設公衆電話やNTTドコモの携帯電話からご利用できます。

災害時のみに開設される番号で、「177」の電話をかけると音声ガイダンスが流れます。

ガイダンスに沿って操作することで、ご自身の安否の録音・保存や、安否確認をしたい方の録音の有無やメッセージ内容を確認できるものです。

災害用伝言ダイヤル(171)は毎月1日、15日に体験日として開放されており、実際にテスト操作して確認できます。

ご自身だけではなく家族や社内で確認する機会を作ってみてはいかがでしょうか。


参照
災害用伝言ダイヤル(171) | 災害時安否確認サービス | 災害対策 | NTT
災害用伝言ダイヤル(171)体験利用のご案内 | 災害対策 | 企業情報 | NTT東日本




清潔なビニール袋


「防災ボトル」自体を給水ボトルとしても使用できますが、ボトルの中でビニール袋を広げて水を入れれば、清潔な飲料水を確保できます。




ビニールは、食品に使用できる「アイラップ」がおすすめです。

アイラップは、災害時に自宅で食事をする際も重宝します。この中に材料を入れて湯煎し、食事を作ったり、お米を炊いたりすることもできました。

お皿や鍋を汚さず調理でき、洗い物も出ないので、もしもに備えて私は常に自宅に常備しています。

アイラップ



アルミシート・ポンチョ



アルミポンチョ



100均では、手のひらサイズのコンパクトなアルミシートが販売されていました。


広げれば130cm×210cmと、シングルサイズの掛け布団ほどのサイズになり、暖房が使えない環境下で防寒ができます。

3.11の地震が起きた当日の夜は電気が使えず、小さなガスストーブで寒さを凌いでいたのですが、本当に寒くて仕方ありませんでした。


このようなアルミポンチョなどを用意しておけばよかったと後悔しています。

外出先で災害に遭ってしまった場合は尚更防寒対策が必要です。低温で体力を消耗してしまうので、入れておいたほうが安心です。


1人1つ、防災ボトルを作ってみて


防災ボトルとバック


ボトルの中身は少し窮屈になってしまいましたが、実際に持ってみると非常に安心感があります。

普段のリュックにもすんなり入り、250g程度の重さですので、そこまで負担にならないのではないでしょうか。



防災ボトルの中身リストまとめ


ボトル(できれば取っ手付き)
圧縮タオルとウエットティッシュ・絆創膏
ホイッスル
ハンディライト
エチケット袋(簡易トイレ)
常備薬と非常食
緊急連絡先や持病、血液型などを書いた紙
清潔なビニール袋
アルミシート・ポンチョ



この記事で紹介したアイテム以外にも、それぞれ必要なものがあるかと思います。

ご自身やご家族の状況を踏まえて必要なアイテムを揃えていきましょう!



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新潟市 やさしい便利屋さん


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