いつ起こるか分からない災害。
自宅での防災グッズの準備はしっかりされているという方も多いかもしれませんが、旅行先や外出先、職場で災害が発生してしまった場合の備えはいかがでしょうか。
そこでこの記事では、警視庁のツイッター(X)で話題になった「防災ボトル」を便利屋スタッフが実際に100均のアイテムで作成し、必要なものをリストアップしました。
また、「やさしい便利屋さん」編集部の私は、福島県で3.11の被災経験があります。
実際の経験を踏まえてさらにプラスすると良いアイテムも提案していますので、もしもの際に本当に役に立つ防災について知りたいという方に役に立つ内容です。
警視庁おすすめの「防災ボトル」とは?
災害は、いつどこで起こるかわかりません。そんな災害のときのために、私は外出する際、各種グッズをウォーターボトルに入れた「防災ボトル」を持ち歩いています。コンパクトに収納できるので、カバンやリュックサックに入れても気にならず、防災力を高めることができます。ぜひ、ご参考に! pic.twitter.com/YbGSGVe5iB
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) April 10, 2022
「防災ボトル」とは、必要最低限の防災グッズをボトルに入れることで、外出時に持ち運べるようにしたものです。
上記は、2022年に投稿された警視庁のTwitter(X)を引用しています。
2024年1月現在、7.7万件のいいね、2.7万件のブックマークがされており非常に関心が高いことが分かります。
2024年1月に発生した、令和6年能登半島地震の際にも取り上げられ、Instagram等で作成方法などの動画を投稿している方も見られました。
これは災害時だけではなく、万が一のバスや新幹線のトラブルで車内で過ごさなければならなくなった時や、旅行先での怪我や防犯にも役立ちそうなアイテムもあります。
100均でも揃えられるということで、やさしい便利屋さん編集部スタッフも近所の100均で探してきましたよ。
「防災ボトル」の中身を100均で揃えてみた
1つの店舗になかったものもあったので、2件はしごして揃えました。
総額1,000円前後で作成できるので、一般的な防災用品に比べてお手軽です。
一つずつ見ていきましょう!
ボトル
シンプルな500mLのボトルです。
ポーチではなくボトルを使うメリットは、大きく分けてこの2つです。
・水に強い
・中身がつぶれない
手を怪我していたり、雨の中で使用しなければならない状況もありますので、防水になるボトルが適切です。
とはいえ、蓋を開けやすく滑らない、取っ手付きのボトルの方が使いやすいかもしれないと感じました。
防災ボトルの中身:圧縮タオルとウエットティッシュ・絆創膏
水につけるとタオルとして使えるコンパクトタオル。万能に使用できますが、特に怪我をした際や止血などに利用できます。
実際に、3.11の直後、ガラスで手のひらを切ってしまい、清潔なガーゼや消毒液の必要性を痛感した経験があります。
様々な大きさのタオルが販売されていますが、ボトルに入る範囲で大きいサイズを選んだ方が活用できるのではないでしょうか。
※コンパクトタオルは、お子様の誤飲事故もあるようですのでもお気を付けください。
また、ウエットティッシュはボトルに入る「ミニミニ」サイズを選択。
一枚一枚小分けにパックされているものもあったので、そちらもおすすめです。
防災ボトルの中身:ホイッスル
万が一どこかに閉じ込められてしまった際、救助を呼ぶ声にも限界があります。
また、大規模災害時は救助が必要な場所も多数あり、自分の所に救援部隊がいつ来るか分からないことを想定しなくてはいけません。
笛があれば、呼吸と一緒に音を出せるので、体力も温存できます。
防犯にも役立つので、ボトル内ではなく、バッグに付けたり、首にかけたりしておいても安心かと感じました。
「毎日防災用の笛を忍ばせておくのはちょっと…」と感じる方は、アクセサリー感覚で使用できる、このようなホイッスルがおすすめですよ。
柔らかい印象なのにちゃんと助けを呼べる救助笛-effe candy- | effe/エッフェ お守りホイッスル 鯖江
防災ボトルの中身:ハンディライト
停電になってしまった際にも慌てずに行動できます。
定期的に電池があるか、使用できるか確認しましょう。
写真のように、ホイッスルと一体化しているライトも100均に揃っていました。
防災ボトルの中身:エチケット袋(簡易トイレ)
水が使えない環境下になることを想定して、一つ持っておきましょう。
防災ボトルの中身:常備薬と非常食
コンパクトな上にすぐにエネルギーになりやすい、羊羹がおすすめです。
飴やキャラメルなど、手軽にカロリーを摂れるものを選んでもいいかもしれません。
また、普段から服用している薬をお持ちの方は、合わせて忘れずに入れるようにしてください。
防災ボトルの中身:現金
忘れてはいけないのが、現金です。
ATMやクレジットカードが使用できなくなる可能性が高いので、1,000円札で何枚か用意しておくと安心です。
公衆電話を使うことを想定し、10円玉も何枚か入れておきましょう。
その他「防災ボトル」に入れたほうがよいもの
警視庁で紹介されていた中身以外に、防災ボトルに入れておくと便利なものを紹介します。
緊急連絡先や持病、血液型などを書いた紙
家族の電話番号を覚えていないという方も多いはず。
スマートフォンを使えず、公衆電話などから家族に電話を掛ける際に連絡先が分からないと非常に困ります。
公衆電話は、災害等の緊急時において電話が混み合い、通信規 制が実施される場合であっても、通信規制の対象外として優先的 に取り扱われます
このように、公衆電話は災害時に役立ちますので、連絡先を書いた紙を入れておくと安心です。
また、万が一巻き込まれてしまい、救助・保護されたとき、持病や服薬している薬などを書いておくと救急隊の処置も迅速に行えるのではないでしょうか。
清潔なビニール袋
「防災ボトル」自体を給水ボトルとしても使用できますが、ボトルの中でビニール袋を広げて水を入れれば、清潔な飲料水を確保できます。
ビニールは、食品に使用できる「アイラップ」がおすすめです。
アイラップは、災害時に自宅で食事をする際も重宝します。この中に材料を入れて湯煎し、食事を作ったり、お米を炊いたりすることもできました。
お皿や鍋を汚さず調理でき、洗い物も出ないので、もしもに備えて私は常に自宅に常備しています。
アルミシート・ポンチョ
暖房が使えない環境下で特に冬場の防寒ができます。
3.11の地震が起きた当日の夜は電気が使えず、小さなガスストーブで寒さを凌いでいたのですが、本当に寒くて仕方なかった覚えがあります。
今思えば、このようなアルミポンチョなどを用意しておけばよかったと後悔しています。
また、外出先で災害に遭ってしまった場合は尚更防寒対策が必要です。
100均では、手のひらサイズのコンパクトなものが販売されていました。
低温で体力を消耗してしまうので、ボトルに入るなら入れておいたほうが安心です。
1人1つ、防災ボトルを作ってみて
ボトルの中身は少し窮屈になってしまいましたが、実際に持ってみると非常に安心感があります。
普段のリュックにもすんなり入り、250g程度の重さですので、そこまで負担にならないのではないでしょうか。
100均で手軽に購入できましたので、この機会に一人一つ、防災ボトルを作ってみてくださいね。
この記事で紹介したアイテム以外にも、それぞれ必要なものがあるかと思います。
ご自身やご家族の状況を踏まえて必要なアイテムを揃えていきましょう!
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