雪の多い地域では、冬になると凍結防止のために「融雪剤」が道路に撒かれ、私たち「やさしい便利屋さん」の本社がある新潟でも、安全に走行できるように毎年工夫がされています。
しかし、この「融雪剤」は走行後に車やタイヤなどに張り付き、錆びや穴があくなど悪影響を及ぼすことも…。
そこで雪国新潟の便利屋が、車への影響や正しい融雪剤の落とし方、秋のうちにできる対策について徹底解説していきます。
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「車についてよくわからない」「冬は寒くて洗車をしたくない」という方でも簡単に落とせる方法やアイテムを紹介していますので、ぜひチェックしていきましょう!
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融雪剤とは、凍結を防ぐために道路に撒かれる物質です。
凍結防止剤とも呼ばれ、スリップや交通事故防止など、私たちの安全を守る役割を担っています。
細かな白い粒状をしており、主成分は「塩化カルシウム」。
塩化カルシウムが水(雪)に混ざることで、凍結する温度を下げ、凍りにくくしているという仕組みです。
もう少し踏み込んで解説すると、水が凍る温度は0度ですが、塩化カルシウムが32%混ざることで、約-52度まで凍りにくくなるということです。
融雪剤・凍結防止剤で車は錆びる?
冬の道路の安全を守ってくれている融雪剤ですが、車のタイヤやボディに付着するとどのような影響があるのでしょうか。
融雪剤の塩化カルシウムが錆びの原因に
融雪剤の主成分は塩化カルシウム(以下、「塩カル」)ということを確認しましたが、これは車の錆びの原因になります。
塩化カルは簡単に言えば「塩」。車のほとんどは「鉄」です。
鉄に水と塩分が付着するとどんどん錆びていきます。
海の近くのガードレールやフェンスが、一般的な道路のものよりも錆びやすいのを想像すると分かりやすいかもしれません。
融雪剤が撒かれている道路を走ったあとは、ボディ下部やタイヤ、ホイール、マフラーなど車の下回り全体に塩カルが付着しており、錆びやすい状況になっています。
放っておくと車検が通せなくなることも
車のほんの小さな傷に融雪剤の混ざった水分が付着し、そのまま放っておけばどんどん錆が進行していきます。
見た目の劣化も心配ですが、特に要注意なのが車のマフラー部分。
錆が進行すると穴が空いてしまう場合も。
「マフラーに簡単に穴は空かないだろう」と考える方も多いかとは思いますが、熱を持つマフラーには融雪剤が固着してしまうため、他の部分よりも錆びやすいと言えるのです。
マフラーに穴が空いていると、車検不合格になりますので注意が必要です。
融雪剤の多い時期は週1回~の洗車頻度がおすすめ
融雪剤の塩害による、車の錆びや車検不合格を避けるためには、定期的な洗車が大切です。
融雪剤が付いたらすぐに落とすのが理想的ですが、なかなか難しいもの。
最低でも週に1回くらいを目安とし、運転する機会が多い方は週に2回ほど行っておくと安心でしょう。
車についた融雪剤の落とし方~正しい洗車方法~
ここからは雪国新潟の便利屋が、正しい塩カル落としの方法を解説していきます。
寒い冬に自分で洗車するのが面倒という方に向けて、手軽に使える便利グッズも紹介しています。
また、ガソリンスタンドでの下回り洗浄で損しないコツも記載していますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
融雪剤に多く含まれる塩カルは、水に溶けると発熱します。 濡れた手や足につくと皮膚炎などが起きる場合があるので注意が必要です。 洗車の際は、なるべく肌の露出が少ない服装を選び、マスクやメガネ、手袋などで皮膚を保護してください。
マフラーの熱で固定されてしまった融雪剤も、高圧洗浄機なら落としやすくなります。
なるべく水圧を高くして車全体を洗い、融雪剤を流していきます。 高圧洗浄機を使う
自分で洗車する場合は、高圧洗浄機の使用がおすすめです。
「洗車に慣れていない」「高圧洗浄機を車に使って大丈夫?」と不安な方は、こちらの動画を参考にしてみてくださいね。
下回り洗浄用のノズルを使う
「高圧洗浄機持っていない」「寒い時期に高圧洗浄機は使いにくい…」という方は、ホースに付けて使用できる下回り洗浄に活用できるノズルを購入と良いでしょう。
画像引用:Amazon | アイリスオーヤマ 雪かき スコップ ダンスコ | スノーダンプ・ラッセル
通販サイトやホームセンターなどで2,000円~10,000円程の金額で購入できます。
手の届きにくい部分まで洗浄してくれるので、冬季だけではなく一年を通して活用できそうですね。
ペットボトルに装着できる高圧洗浄ノズルも
アパートやマンションなどにお住まいで「駐車場で高圧洗浄機やホースを使用するのは難しい」また、「寒さが苦手でそもそも準備の段階で億劫だ…」と感じている方は、以下のようなペットボトルに装着できる高圧洗浄機を活用しましょう!
画像引用:グリーンライフ 散水ノズルスーパージェットロングノズルII シルバー ホース内径12~15mm 角度調節180℃ SJN-80N
ペットボトルに装着し、ポンプで加圧するだけでOK!
こちらの商品は水量調節ツマミでジェットからミストまでの噴射ができる優れモノ。
車に付いた融雪剤を落とすのであれば、お湯を使用するとさらにスムーズに洗車ができます。
寒い冬でも手軽に洗車できるだけではなく、植物の水やりやサッシなどのすき間のお掃除にも使えるので、一つ持っておくと大変便利なアイテムですよ。
ガソリンスタンドの洗車機で下回り洗浄を行う
ご自身で洗車をするだけではなく、ガソリンスタンドで下回り洗浄をする方法もあります。
新潟など、雪国のガソリンスタンドにある自動洗車機は、融雪剤の洗車を前提にしているものがほとんど。
通常の洗車コース+数百円で「下部洗浄」「下回り洗浄」のオプションを付けられます。
このように自動で洗車してくれて便利な反面、汚れを見ながら行うわけではないので、洗い残しが気になることも。
損をしないためには、「とにかくゆっくりと通り過ぎること」です。
ガソリンスタンドでの下回り洗浄では、通りすぎる間だけ水が吹き出る仕組みになっています。
早く通り過ぎてしまうと大変もったいないので注意しましょう。
専門店に依頼する
本格的に車の塩カル落としをしたい方や、冬についた融雪剤の汚れを一掃したい方は専門店へお願いしましょう。
新潟の相場ですと約3,000円〜と、洗車機よりは少々お高めですが、車をリフトアップし、目視しながら洗浄を行ってくれるので確実です。
また、一緒に点検を行ってくれる専門店もありますので、走行時の安全につながるのではないでしょうか。
ホームセンターで買える融雪剤対策グッズ
ここまで、車についた融雪剤の正しい落とし方を確認してきましたが、事前に対処しておくことでさらに後々の洗車が楽になります。
最後に、ホームセンターで購入できる融雪剤対策グッズを見ていきましょう。
初めての方におすすめ「呉工業 シャシーコート クリア」
画像引用:KURE(呉工業) シャシーコート クリア (420ml) シャーシ用防錆塗装剤 [ 品番 ] 1063 [HTRC2.1] | 車&バイク
車体のコーティング剤には油性タイプも多い中で、「呉工業 シャシーコート クリア」は水性タイプ。
臭いがしにくく、安全に作業できるので初心者の方にもおすすめです。
水性とはいえ、優れた速乾性と密着性で、融雪剤だけではなく、雨水・泥・雪・塩水や傷から車を守ってくれます。
クリアタイプなので、どんな車体の色でも使いやすいのではないでしょうか。
新潟など雪深い地域の方におすすめ「ノックスドール 900」
「ノックスドール 900」は、豪雪地帯のスウェーデンのメーカーが開発。
水性ながらも高い防錆性が特長です。
また、表面のコーティングが長く持続するように開発されているのもポイント。
新潟や東北、北海道などの雪深い地域にお住まいの方に特におすすめしたいアイテムです。
マフラーの錆び対策に「ソフト99 耐熱ペイントブラック」
落としにくいマフラーの融雪剤対策には、「ソフト99 耐熱ペイントブラック」をおすすめします。
塗料が耐熱性のシリコン樹脂でできており、乾燥後にには耐熱温度が約600度になるのだとか。
一般的なアンダーコートスプレーでは対応しにくいエンジン回りやマフラーも万全に対策ができる商品です。
スプレーのカラーが黒なので、購入する際には注意しましょう。
車についた融雪剤をしっかり落として愛車を守ろう
この記事では、車に付いた融雪剤の正しい落とし方を紹介しました。
高圧洗浄機やガソリンスタンドの下回り洗浄、専門店などを活用しながら、車の錆びの原因となる塩カルをしっかり落として、大切な愛車を守りましょう!
新潟市「やさしい便利屋さん」では、車についた融雪剤の洗車(塩カル落とし)も承ります。
「冬の時期、誰かに手ごろな価格でキレイに洗車してもらいたいなあ….」という方はぜひご利用ください。
「どのくらい料金がかかるの?」などもお気軽にご相談いただけますと幸いです。
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