空き家の数は年々増加しており、弊社、やさしい便利屋さんにも、空き家の郵便物管理や庭木の剪定に関する相談が増えています。

遠く離れた実家の管理方法がわからず放置していると、「特定空き家」に指定され固定資産税の増加や取り壊しの恐れがあります。

そうならないためにも「空き家管理代行サービス」を利用するのがおすすめです。

この記事では空き家管理代行サービスがどのような作業を行ってくれるかなど基本的な情報から、空き家管理代行サービスを選ぶときのポイントやメリット・デメリットを解説します。

空き家管理代行サービスを利用すると、わからないことはプロに任せつつ、空き家になった遠方にある実家の管理コストを削減できる可能性があるので、ぜひ最後まで記事をご覧ください。

空き家管理代行サービスとは

空き家管理代行サービスとは、空き家の所有者に代わって専門業者が空き家の管理を行うことです。

空き家は放置していると家が傷むだけでなく「特定空き家」に指定される場合があり、払う固定資産税が増える可能性や、取り壊しになるリスクがあります。

そのため空き家管理代行サービスを利用し、定期的に管理することでこれらのリスクを軽減するのです。

特定空き家になる条件や流れなど詳しいことはこちらの記事で解説していますよ。

空き家の税金が６倍に上がるのはいつから？法改正の内容と対策を解説

空き家管理代行サービスの内容例

一般的に、空き家管理代行サービスでは、以下の内容を行っています。

• 外壁の確認
• 郵便物の管理
• 簡易清掃
• 庭木の確認
• 防犯確認
• 室内の換気
• 雨漏りの確認
• カビの確認
• 通水
• 水道ガスメーターのチェック　など
  
  

上記以外にも、簡単な修繕作業や管理状況の報告書の作成など簡単な作業を行ってくれる代行業者もあります。

空き家管理代行サービスを利用する3つのメリット

ここからは、空き家管理代行サービスを利用するメリットを3つ紹介します。

• 空き家の管理が楽になる
• 建物の痛みを抑えられる
• 近所に迷惑をかけない
  
  

代行サービスを利用するメリットは管理が楽になるだけでなく、様々なトラブルを未然に防いでくれる役割もあります。それぞれのメリットを確認していきましょう。

空き家の管理が楽になる

空き家の管理は所有者にとって大きな負担ですが、代行業者による定期的な巡回、清掃や草刈り、ゴミの回収といった日常的な手入れを代行してもらうことで、所有者自身が現地に赴く手間が省けます。

また、育児や仕事、体調の悪化で管理が難しくなってしまった方にとっても負担軽減になるサービスです。

建物の傷みを抑えられる

空き家管理代行サービスを利用すると建物の傷みを抑えられます。

代行業者が専門的な目線で定期的な点検を行うため、所有者自身では発見しづらい傷みや異変に早い段階で気づけるため、大がかりな修繕が必要になる前に対策を行えます。

修繕や手入れが行き届かない状態が続くと、建物は次第に腐敗や劣化が進行し、資産価値もどんどん落ちていってしまいます。

今後リノベーションして再利用する場合も、建物の傷みが少ない方が施工にかかる費用が少ない傾向にあります。

ご近所トラブルによる損害賠償などの大きな問題を未然に防げる

適切な管理が行われず放置された空き家では、雑草や庭木が伸び隣の家に侵入したり、不審者が侵入しゴミの不法投棄などを行ったりする可能性があります。

瓦の落下や建物の倒壊で近所の住民に怪我をさせ、損害賠償などの大きな問題に発展するケースも。

放置された空き家は様々な犯罪の温床となる可能性がありますが、適切な管理を行ってもらうことで犯罪を未然に防ぎ近所の治安が守られることも。

また、台風や大雨などの災害時にも、代行業者が適切な対策を取ってくれるため、近隣に被害が及ぶ可能性が低くなります。

こちらの記事も合わせてチェック

庭木の剪定は自分でできる？注意したい近隣トラブルや必要な道具・業者の料金相場を解説

空き家管理代行サービスを利用するデメリット

次に空き家管理代行サービスを利用するデメリットを紹介します。

• 管理費用がかかる
• 業者選びが難しい
  
  

管理費用がかかる

空き家の管理代行サービスの内容によりますが、月額5,000〜30,000円程度の費用がかかります。

管理代行の費用は1ヶ月単位で考えるとそれほど高額ではありませんが、数年〜数十年利用する場合は金銭的負担が大きいです。

空き家をいつまでそのままにするかなどをしっかり検討し、メリット・デメリットを見比べて考えましょう。

業者選びが難しい

なぜ業者選びが難しいのかについて、以下のような点が考えられます。

• 業者の質や信頼性にばらつきがある
  実績やサービス内容、料金体系などにかなりの開きがあり、適切な業者を見極めるのが難しい。
  
  
• 地域によってサービス提供体制が異なる
  地域によっては選択肢が少なく業者を探しづらい場合がある。
  
  
• 管理内容の説明が分かりづらい
  業者によっては具体的にどのような管理を行うのか内容が不透明な場合がある。
  
  
• 不審な業者も一部に存在する
  まれに過剰な施工を要求したり、高額な追加料金を請求したりする、悪徳な業者も存在する。
  
  
  

このように、空き家管理代行業者を選ぶときは、サービス内容や料金だけでなく、業者の実績や信頼性、対応体制など複数の観点から選ぶ必要があり、間違った業者を選んでしまうとトラブルに発展するリスクがあります。

空き家管理代行サービスを選ぶときのポイント3選

ここからは空き家管理代行サービスを選ぶときのポイントを3つ紹介します。

• 相場を知る
• サービス内容をしっかり把握する
• 利用者の口コミを確認する

どれも選ぶときに重要なポイントです。それぞれ確認していきましょう。

相場を知る

空き家管理代行サービスを選ぶとき「相場を知る」ことが大切です。

相場を把握しておくことで適正な料金水準が分かり、悪徳な業者に騙されません。

管理サービスの料金には一定の相場があります。

相場を知っておけば、業者から提示された料金が適正な水準なのか判断でき、高すぎる場合は値下げ交渉の材料にもなります。

地域によって相場が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることがおすすめです。

サービス内容をしっかり把握する

空き家管理代行サービスを選ぶときはサービス内容をしっかり把握しておきましょう。

サービス内容を把握する上で重要なポイント

• 点検・メンテナンスの内容と頻度
  建物の点検や清掃、庭木の手入れなど、具体的な内容や頻度をしっかり確認しましょう。草取りなど季節によっては不要になる手入れもありますので、項目ごとに相談すると安心です。
  
• 修繕の対応範囲
  対応できる修繕の範囲や規模に加え、対応外の場合の費用や手数料も事前に把握することも大切です。

• 緊急時の対応体制
  火災や台風などの緊急事態が起きたときの業者の対応も確認しておきましょう。連絡の体制や、実際に現地で行う対処作業の範囲などについて知っておく必要があります。

• 報告内容と方法
  点検や作業の結果はどのように報告されるのか、報告頻度や内容を確認しましょう。写真や動画などの対応があるとさらに安心です。

• 追加費用の有無
  基本の管理料金以外に、交通費や遠方手数料など追加で費用が発生するケースがあります。事前に追加費用に関して問い合わせることでトラブルになりにくいです。
  
  

サービス内容を具体的に把握しておけば、自分の要望に合った業者かを判断できます。

内容が不明確な場合は、しっかりと質問して確認するようにしましょう。

利用者の口コミを確認する

空き家管理代行サービスを選ぶときは利用者の口コミをしっかり確認しておきましょう。

口コミは公平な第三者の評価なので信頼性が高く、業者選定の大きな判断材料になります。

インターネット上の口コミサイトやGoogleマップなどに記載されている口コミを活用し、できるだけ多くの媒体の口コミを参考に業者を選ぶと納得しやすいのではないでしょうか。

まとめ：空き家の管理は管理代行サービスに頼もう

今回の記事では空き家管理代行サービスの具体的なサービス内容や業者を選ぶときのポイントについて解説しました。

空き家は放置していると固定資産税が増額したり、庭木が敷地からはみ出し近所に迷惑をかけたりする可能性があります。

しかし、遠方の空き家の管理は手間やコストがかかり大変です。

そこで、空き家管理代行サービスを上手く活用し、経済的な負担を軽減しつつ、頼れるところは業者に頼み少しでも負担を減らしましょう。

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