●基本の料金体系

まずは、基本的な料金体系の設定方法について解説します。

作業時間

作業時間で料金を設定している業者もあり、「1時間当たりいくら」という設定の仕方が一般的です。敷地面積が広く、草の量が多く、草丈が高い場合や、作業がしにくい場所では、草刈り完了までに時間を要するので費用がかさむ可能性があります。

一方で土地が平坦で起伏が少ない場所であり、スムーズに作業できる場合には土地の面積が広かったとしても作業を早く終えやすいため、費用が安く済む可能性があるかもしれません。

作業時間による料金設定は、他の料金体系に比べてシンプルで分かりやすい価格設定だといえます。ただし作業を行う人数が1人なのか2人なのかによって、同じ時間でも料金が異なることがあるため注意も必要です。作業時間を料金設定としている場合には、作業スタッフの人数についても確認しておくことが大切になります。

作業面積

作業面積で料金を設定している業者も見受けられます。作業面積で設定する場合には「2坪で3000円」というような料金設定が一般的です。業者によって単位を平方メートルと坪のどちらを設定しているのかは異なります。また作業が広範囲に及ぶ場合には、要相談としていることもあるようです。

作業面積を基準として料金設定をしている場合には、面積が広いほど料金は高くなるのが特徴です。作業時間は料金に影響しないので、作業のしにくい狭い場所や起伏のある場所でも、平坦な場所と変わらず同じ面積であれば料金が一律となります。

草丈

草丈の長さで料金を設定している業者もあります。オオアレチノギクやエノコログサのように草丈の高い雑草を刈る場合や、雑草が伸び放題になっている場合には費用が高くなります。

草丈だけで料金を設定するというよりは、作業面積と組み合わせた料金体系を提示している業者が多く見受けられます。

●その他オプション費用

基本の料金設定以外にかかるオプション代の決め方についてもご紹介します。

除草剤散布面積

雑草は繁殖力が強いため、一度刈ったとしてもまたすぐに伸びてしまいます。除草剤散布をオプションとして加える場合、1回にいくらという料金設定や、1平方メートル単位での設定が一般的です。

草処分運搬費

刈った草を処分運搬する費用がオプションとして加わることがあります。「1㎡単位で〇円」という料金設定が一般的で、刈った草の量が多い分、費用が高くなる傾向です。

出張費

遠方の業者に来てもらう場合には出張費がオプションとして加わる場合があり、駐車費用やガソリン費などが該当します。対応エリアの確認と併せて、出張費がいくらかかるのかも確認しておきたいポイントです。また県外で高速料金や有料道路の料金が発生する場合には、別途で追加費用がかかるケースもあります。